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南アジアと日本との貿易事業を構築するには?

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「みんなの貿易」の吉川世海(ヨシカワトシミ)です。南アジアと聞いてどこを思い浮かべますか?
最初に出てくるのはやはり「インド」でしょうか?
インドの他にも色んな国があります。
パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブも南インドです。
今、世界中が南アジアへ投資がされています。
そのような南アジアについて見ていきます。

南アジアとは?ー日本との関係、貿易の現状ー

南アジアは、人口が19億人を超えており、2050年には22億人程まで増大するとの予測されている地域であり、人口増加によるポテンシャルが大きいです。世界の4分の1の人間が南アジアに住んでいることになります。
歴史的には、インダス文明を端に発し、その後、インド亜大陸にアーリア人が侵略しました。ヒンドゥー教の元となるバラモン教も生まれ、その後、仏教やジャイナ教も生まれました。アレキサンダー大王の侵略、イスラム教も布教が行われ、多くの文化・宗教が現在まで残っております。
18世紀からイギリス東インド会社がインド亜大陸へ進出をし始めました。イギリス東インド会社が植民地支配をはじめ、遂には「インド大反乱」が発生し、イギリス領インド帝国が誕生しました。

そのため、南アジアはイギリス連邦に加盟するなど、今でもイギリスと関係が深くあります。

日本と南アジアの関係を見ていきましょう。インドをはじめとした巨大な市場を抱え、今後の経済成長や膨大なインフラ需要が期待されるなど、大きな経済的潜在力を有しており、東アジア地域と中東地域を結ぶ陸上・海上の交通路に位置するため、「自由で開かれたインド太平洋」の実現の観点から戦略的に重要な地域です。

そのため、日本は、南アジア地域の中心的存在であるインドとの間で、両首脳の相互訪問を行っており、「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」に基づいて、経済協力をはじめ、政治・安全保障、経済、学術交流など幅広い分野で協力を進めています。近年、インドは日本の円借款の最大の受取国であり、日本はインドにおいて、連結性の強化と産業競争力の強化に資する電力や運輸をはじめとする経済社会インフラ整備の支援に加えて、持続的で包摂的な成長への支援として、植林や生計向上に資する森林セクターの支援や、女性や子どもなどへの保健医療サービス向上に資する保健セクターの支援などを実施しています。
引用:外務省

南インド各国の紹介

外務省サイトより転載

「南アジア」と聞いて、皆さんはどんなことをイメージしますか?「ターバンを巻いている」とか「ヨガ」「仏教発祥の地」「カレー」「ヒラマヤ山脈」とかなら思いつく人も多いと思います。

だけど、それぞれどの国に何があるかまで知らない人は多いのではないでしょうか。

では各国について解説していきたいと思います。

インド

正式名称「インド共和国(Republic of India)」

人口14億3,807万人(2023年世銀資料)2023年4月に中国を抜いて世界一の人口
首都:ニューデリー(New Delhi)
言語:連邦公用語はヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語
日米豪印を「自由で開かれたインド太平洋」を推進するものとして重視。一方でロシアとの伝統的な友好関係を維持。経済関係が急速に発展した中国との間では、2020年に国境で軍事衝突が発生。
主要産業:農業、工業、IT産業
主要貿易品目
(1)輸出 化石燃料製品、通信機器、製剤、宝石類、電子機器・部品

(2)輸入 原油、金、化石燃料製品、電気機器部品、石炭・コークス・練炭
引用:外務省

「自由で開かれたインド太平洋」とは?
・2016年8月、安倍総理はケニアで開催されたTICAD VIの基調演説において、「自由で開かれたインド太平洋」(Free and Open Indo-Pacific)の考え方を提唱
・自由で開かれたインド太平洋を介してアジアとアフリカの「連結性」を向上させ、地域全体の安定と繁栄を促進することを目指す
引用:防衛省
安全なシーレーンを維持するという集団的自衛権だけでなく、地域全体の繁栄を促進を目指すものして、日本との関係も強化しているのがインドとなります。

スリランカ

正式名称「スリランカ民主社会主義共和国」(Democratic Socialist Republic of Sri Lanka)

面積:6万5,610平方キロメートル(北海道の約0.8倍)
人口:約2,204万人(2023年:スリランカ中央銀行)
首都:スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ(旧首都コロンボの中心部から南東に約10kmの場所にある)
言語:公用語(シンハラ語、タミル語)、連結語(英語)
主要貿易品目:
(1)輸出:工業製品(繊維・衣類製品、ゴム製品等)79.8%、農業製品(茶等)19.6%、鉱物0.4%、その他0.2%
(2)輸入:中間財(燃料・繊維関連等)68.0%、消費財(食料品等)15.4%、資本財16.6%、その他0.0%
日本とスリランカとの間には、特に大きな政治的懸案もなく、貿易、経済・技術協力を中心に良好な関係が続いています。
引用:外務省

スリランカからは、アパレルを中心に、甲殻類、そして有名な紅茶が日本へ輸出されています。
参考:スリランカ民主社会主義共和国大使館

ネパール

正式名称も「ネパール(Nepal)」です。

面積:14.7万平方キロメートル(北海道の約1.8倍)
首都:カトマンズ
言語:ネパール語
宗教:ヒンドゥー教徒(81.3%)、仏教徒(9.0%)、イスラム教徒(4.4%)他
主要貿易品目
(1)輸出 鉄鋼製品、糸、ウールカーペット、既製服、ジュース等
(2)輸入 石油製品、鉄鋼製品、機械類、車両製品、電気製品等

2008年に王政は廃止されたが、日本との関係は良好です。
引用:外務省

ネパールは出稼ぎの人も多く、日本にあるインド料理店も多くのネパール人が経営していたりします。
特に「グルカ兵」として傭兵も有名です。

パキスタン

正式名称は「パキスタン・イスラム共和国(Islamic Republic of Pakistan)」

面積:79.6万平方キロメートル(日本の約2倍)
人口:2億4,149万人(2023年、国勢調査)
首都:イスラマバード
言語:ウルドゥー語(国語)、英語(公用語)
宗教:イスラム教(国教)
主要貿易品目
(1)輸出繊維製品、植物性生産品、鉱物性生産品
(2)輸入鉱物性生産品、機械類、化学品
引用:外務省

略史としては、1947年にイギリス領からイスラム教、ヒンドゥー教との対立から、イスラム教徒の祖国を求めるパキスタン運動と、1946年の全インド・ムスリム連盟の選挙での勝利により独立をすることになりました。
核兵器保有国でもあり、先日でもあったように、インドの対立が深刻な状況です(2025年7月現在)

パキスタンは親日的な国でもあり、日本とも密接な関係を築いてます。日本車、日本文化の人気も高いです。

バングラデシュ

正式名称は「バングラデシュ人民共和国(People’s Republic of Bangladesh)」

面積:14万7千平方キロメートル(日本の約4割)
人口:1億7,119万人(2022年、世界銀行)
首都:ダッカ
言語:ベンガル語(国語)
宗教:イスラム教徒91%、その他(ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒)9%
主要貿易品目
(1)輸出(2023年度(バングラデシュ会計年度)、バングラデシュ中央銀行)縫製品(ニット含む)(86.5%)、繊維類(2.1%)、皮革・皮革製品(3.0%)、魚介類(0.9%)、野菜(0.4%)、医薬品(0.4%)
(2)輸入(2023年度(バングラデシュ会計年度)、バングラデシュ中央銀行)鉱物石油製品(18.7%)、綿花(12.7%)、原子炉・機械(7.0%)、肥料(5.0%)、鉄鋼品(4.8%)
引用:外務省

略史として、元々はパキスタンとして独立。しかし、西パキスタンと東パキスタンでは格差が生まれ、独立戦争を通じて1971年に独立しました。

国名が「ベンガル人の国」という意味がある通り、パキスタンからの分離独立は民族独立をいう側面もありました。

多くの方も身につけていると思いますが、やはり「アパレル」を通して日本との関係が深い国です。
有名ファストファッションメーカーでもバングラデシュ製は多いです。
今ではチッタゴン港が世界的な国際港湾として活気があります。

ブータン

正式名称は「ブータン王国(Kingdom of Bhutan)」
面積:約38,394平方キロメートル(九州とほぼ同じ)
人口:約78.6万人
首都:ティンプー(Thimphu)
言語:ゾンカ語(公用語)等
宗教:チベット系仏教、ヒンドゥー教等
主要貿易品目:
(1)輸出 シリコン、砕石、電力、石類セメント等
(2)輸入 軽油、ガソリン、鉄製品、鉄鉱石、米等

略史としては、19世紀末に至り東部トンサ郡の豪族ウゲン・ワンチュクが支配的郡長として台頭し、1907年、同ウゲン・ワンチュクがラマ僧や住民に推され初代の世襲藩王に就任、現王国の基礎を確立しました。
引用:外務省
日本とは皇室、政府ともに関係が深い国です。
農業専門家・西岡京治氏が農業支援のためブータンへ赴き、その生涯をかけてブータン農業の発展に寄与したことも日本との関係に大きな影響を与えました。

モルディブ

正式名称「モルディブ共和国(Republic of Maldives)」
面積:298平方キロメートル(全島総計。東京23区の約半分)。1192の島々より成る。
人口:51.5万人
首都:マレ
言語:ディベヒ語
宗教:イスラム教
主要貿易品目
(1)輸出 魚介類、水産加工物(2021年世銀資料)
(2)輸入 石油製品、通信機材、輸送用機械、建設資材(2021年世銀資料)
引用:外務省

モルディブはご存じの方も多いと思いますが、有名な観光地であり、スキューバーダイビングなんかも盛んに行われています。
観光業がメインの国です。日本とも国が成立した時から関係があります。

南アジア市場の魅力と特徴ー日本との貿易でどう活かす?ー

上記で、南アジア諸国の概況がわかったと思います。このポテンシャルある地域とのビジネスではどのように進めていけば良いでしょうか?

南アジア市場の魅力と特徴

南アジア地域は、IT産業も盛んであり、アパレルにおいては世界の工場と化してます。やはり、一番のポテンシャルは「人口ボーナス」。インド、バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ネパール、ブータン、モルディブからなるこの地域は、総人口20億人を超える巨大市場を形成しています。

主な魅力ポイント

人口ボーナスと中間層の拡大 南アジアの最大の魅力は、若い人口構成と急速に拡大する中間層です。人口構成も20代がボリューム層であり、消費市場としての潜在力は計り知れません。

経済成長の持続性 この地域の多くの国々が年率6-8%の経済成長を維持しており、長期的な成長トレンドが確立されています。デジタル化の進展も著しく、モバイル決済やeコマースの普及により、新しいビジネスチャンスが次々と生まれています。

製造業のハブ化 バングラデシュの繊維産業、インドのIT・製薬産業など、各国が特色のある産業クラスターを形成しており、グローバルサプライチェーンにおける重要な役割を担っています。

日本と南アジアとの貿易事業構築の5つのステップ

ステップ1:市場調査と戦略策定

現地市場の詳細分析 まず、参入を検討する国・地域の消費者動向、競合状況、規制環境を徹底的に調査します。日本貿易振興機構(JETRO)を活用し、信頼性の高い情報を収集することが重要です。

自社の強みと市場ニーズのマッチング 日本製品の品質、技術力、ブランド力が現地でどの程度評価されるかを見極め、差別化戦略を明確にします。まずはテストマーケティングが必要となるでしょう。

ステップ2:現地パートナーの選定

信頼できるパートナー企業の発掘 現地の商習慣、流通チャネル、消費者嗜好を理解している信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵です。何回か少額での仕入れ、納品を行うことで信用を高めることも重要になります。
日本とは全く異なる文化、商習慣があるので粘り強く続けることが肝心でしょう。

ステップ3:法的・制度的準備

輸出入手続きの整備 各国の関税制度、輸入規制、品質認証要件を詳細に調査し、必要な手続きを完了させます。特に食品、医薬品、電子機器などは厳格な認証が必要な場合があります。

ステップ4:物流・決済システムの構築

効率的な物流ネットワークの確立 港湾設備、陸上輸送、倉庫保管など、商品を確実に顧客に届けるための物流システムを構築します。現地の地理的特性やインフラ状況を考慮した最適なルートを選定します。

安全な決済手段の確保 信用状(L/C)、前払い、後払いなど、取引条件に応じた安全な決済方法を選択します。前払い全額は厳しい時もあるので、前払い、後払いそれぞれ50%ずつで支払うなどの工夫もしていきましょう。正直、日本国内での決済のようにスムーズにはいきませんので、慎重に進めましょう。

ステップ5:マーケティング・販売体制の整備

現地に適したマーケティング戦略 現地の文化、宗教、言語を尊重したマーケティング戦略を策定します。

注意すべきリスクと対策

政治・経済リスク

政治情勢の不安定性 南アジアでは政治情勢が不安定になることがあり、これが事業に影響を与える可能性があります。定期的な情勢分析と複数国への分散投資により、リスクを軽減します。
記憶に新しいところだと、2025年6月のインド・パキスタンによる衝突でしょう。他にもネパール、スリランカなら反政府組織の存在もあり、政情の不安定さは常にあると思っておいた方が良いでしょう。

文化・商習慣リスク

文化的相違への対応 宗教的慣習、商習慣、コミュニケーションスタイルの違いが誤解やトラブルの原因となることがありますので、それを織り込んでビジネスを進める必要があります。

日本の場合、品質基準が厳しい傾向にあります。そのため最初は取引してくれても、継続しない可能性もありますので、相手の状況もよく理解しながら進めていきましょう。

成功への道筋

南アジアとの貿易事業は、ポテンシャルがある地域なので、今から育てれば大きく花が開く可能性があります。

初期段階では小規模な取引から始め、徐々に事業規模を拡大していくアプローチがリスクも小さく実現できるでしょう。

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